こんなお悩みありませんか?
- 着替える時に痛い
- 髪を結ぶときに痛い
- 痛みのある方を下に寝ると痛い
- 夜中に痛みで目が覚めることがある
- スポーツ動作時に痛みがある
肩関節は可動域が最も広い関節であり、最も安定感に欠ける関節とも言えます。
動くことに特化した関節なので、たった4つの筋肉で上腕骨を支え、他の筋肉でそれを補助し、動かしやすくするための靱帯や関節唇、滑液包と呼ばれる装置で構成されています。
関節を大きく動かすと同時に、腕を吊り上げる機能(成人の片腕の重量は約4〜6Kgといわれています)も兼ねているため、常に負担を強いられている関節です。
そのため、スポーツでの損傷はもちろん、日常生活動作でも知らずうちに肩関節に大きな負担をかけてしまっていることも良くあります。
突発的な強い外力が加わっての損傷以外、この両者の違いは画像所見があるかないかということだけで、実は痛みの出るメカニズムは同じであることもとても多いです。
画像所見で明らかな損傷がない場合は総称として「肩関節周囲炎」(四十肩や五十肩もこれに含まれる)になります。
そのため、診断名に縛られるのではなく、そのメカニズムを知ったうえでどのようにアプローチしていくのかが、重要になっていきます。

そもそも何で肩が痛くなる⁇
肩が痛くなる主な原因は肩から首、背中周りの筋肉が硬くなることです。
それにより姿勢が猫背になり、巻き肩になります。
解剖学ではこの状態を上腕骨の内旋位(ないせんい)といいます。
上腕骨が内旋位になると、イラストのように大結節という骨のコブのような箇所が前に出てきます。
この状態で腕を上げようとすると、大結節が肩甲骨にある肩峰と衝突することで、周囲の組織を挟み込んだり、骨同士で摩擦が起こることで肩に痛みが出ます。
正常な肩関節

肩関節が内旋位(巻き肩)

このような傷病名も原因はほぼ同じ
- インピンジメント症候群
- 腱板損傷
- 肩峰下滑液包炎
- 肩関節関節包炎
- 上腕二頭筋長頭腱炎
- 肩関節唇損傷
というスポーツ外傷などのような傷病名がつけられる疾患も
肩から首、背中周りの筋肉が硬くなり、上腕骨が内旋位になることで、その発症する確率は高くなります。例えば
◾️インピンジメント症候群
肩甲骨を押し潰すような力が加わり、肩甲骨の動きが悪くなることで肩甲上腕リズム(肩甲骨と上腕骨が腕を動かす際に各々が動く比率。肩甲骨:上腕骨=1:2)が悪くなり、靱帯や腱を挟み込んでしまうと、腱板炎や上腕二頭筋長頭腱炎、インピンジメント症候群に
◾️肩関節の動きを補助する装置の損傷
肩から首、背中周りの筋肉が硬くなると、肩関節が内旋、下制(猫背のような姿勢)し、骨とそれを保護している関節唇やあるいは滑液包に摩擦が生じて、関節包炎や滑液包炎、関節唇損傷などの炎症が起きた部位の病名がつきます。
上記のことから分かるように、病名のつく肩の痛みでも、画像所見上、異常がない肩関節周囲炎でも、原因は共通している、ということになります。
※ごく稀に肩から首、背中周りの筋肉の硬直によるもの以外のものもあります。
例えば心疾患や肺疾患などの内科的疾患によるものです。
詳しくはこちらをご覧ください↓
西洋医学的には、
痛み止めや、筋肉の硬直を緩和するような薬を処方したり、
マッサージでは硬直した肩から首、背中周りの筋肉へのアプローチを行い、
整体では筋肉が硬直してしまう姿勢に関するアプローチを行われているなど、あくまでも「肩の痛み」に対してのアプローチをされているかと思います。そのため、
- 以前よりかは症状が良くなったが、まだ痛みが残っている
- あまり症状が変わらない
- 筋肉をほぐすのを忘れてしまったり、施術を受けないでいると、症状がぶり返してしまう
- 自分に合った装具や薬に出会えない
といった方も多いようです。
西洋医学では、上記のように肩の痛みを分類して、それぞれの肩の痛みに対しての対処法がありますが、
身体のタイプこどに原因・施術方法が異なる東洋医学的な見方では、更に細分化して分類することにより、一人ひとりの身体の状態を鑑別し、身体に合った施術を見つけることが出来ます。
つまり、肩の痛みを起こす、肩から首、背中周りの筋肉が硬直して、猫背や上腕骨を内旋回位にさせる機序や原因も身体のタイプにより変わるということです。
それにより、先程のように肩の痛みが長引いていたり、繰り返している場合は、このようなタイプ別の原因を鑑別し、施術することで解決の糸口が見つけることができるかもしれません。
どの身体のタイプでも肩の痛みの症状が出ることもありますが、
今回はその中でも肩の痛みの原因をつくりやすい身体のタイプを3つ、それぞれ
・なぜ肩から首、背中周りの筋肉の硬直させ猫背になり、上腕骨が内旋位になることで肩の痛みを引き起こすのか、
・そんなとき身体には他にどんな反応が出ているのか、
・それに対してどのような施術をしていくのか
をご紹介していきます。
①体温調節が苦手な腎虚タイプ
腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

「腎虚」とは五臓の一つである「腎」の力が弱くなることです。
「腎」の力が弱くなると、腹筋の張りがなくなり、内臓を支えられなくなります。
これを内臓下垂と言います。
内臓下垂になると猫背のような姿勢になるので上腕骨が内旋位になり、肩甲骨が動かしづらくなり、腕を吊り上げる力が大きくなるので肩への負担が倍増されます。
②脾胃虚弱、胃の消化機能低下タイプ
腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

肩甲骨が動く時は、左の肩甲骨ー右の股関節、右の肩甲骨ー左の股関節、というように身体の中心を軸に動いています。

しかし、軸となる身体の中心が不安定になると肩甲骨の動きが悪くなります。
その軸となる身体の中心は胸椎10〜12番と言われており、脾(消化器全般を意味する)や胃の反応点でもあるのです。その為、これらの機能が低下すると胸椎10〜12番の不安定さを招き、肩甲骨の動きが悪くなり、肩の痛みを引き起こすことがよくあります。
このような場合、右の肩の痛みと左の股関節が痛くなる、という症状も多く見られるようになります。

③血流の大敵、瘀血(おけつ)タイプ
腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

このタイプは身体のあちこちで血流を堰き止めてしまいます。主に左腹部の血流が悪くなりやすく反応が出ますが、これは血管の走行で肝臓に繋がり、肝臓のうっ血により起こるためです。
それにより後頭部の右側から右肩にかけて、頭のてっぺんにも反応出ることで肩の動きを悪くして、周りの筋肉への負担が大きくなります。
また、鼠径部(足の付け根)も硬くなることで、骨盤内の血流を悪くなり、内臓下垂を引き起こしやすくなります。
このタイプの痛みは刺すような鋭い痛みや鈍痛、症状が慢性化しやすいなどの特徴があります。
どんな治療⁇
それぞれのタイプに合った経穴(ツボ)を使い、組み合わせることで、以下のような効能があり、腹診や主訴の反応を軽減していきます。
①体温調節が苦手な腎虚タイプ
腎機能の回復 内臓を引き上げる 機能が流れの調整 呼吸器系の回復など
+お腹を冷やさないようにする(冷たい飲食物を控えるなど)
↪︎内臓が引き上がることで、内転筋や腹筋に力が入りやすくなります。それにより姿勢が良くなり,肩周りの筋肉への負担も軽減されます。
また,足への血流も良くなり、体温調節も徐々にできるようになるので,手足の冷えが軽減することも期待できます。
※このタイプによる症状は回復するまでの期間は他のタイプと変わりませんが,症状の進行具合により,姿勢や寒がりの回復の速度が大きく変わってきます。
症状の出始めであれば,効果を実感するまでは時間がかかりませんが,お腹から下の冷えが強く,それらが慢性化している場合には効果を実感できるまでに時間がかかることが多いです。予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。
脾胃虚弱、胃の消化機能低下タイプ
消化機能の回復 腸内環境の回復 内臓を引き上げる
免疫機関の回復 気の流れの調整など
+普段の食事で消化の良いものを摂る
胃と脾の経絡の流れが良くなるため、胸椎10〜12番の安定性が良くなり、肩への負担が軽減されます。
この状態になると、今まで姿勢を正しているつもりだか、実際にできているかわからない、といったこともが徐々になくなり、立っている時の身体の重心や、肩甲骨を軸にして腕を動かす感覚などが分かるようになっていきます。
③血流の大敵、瘀血タイプ
肝機能の回復 腸内環境の回復 頭の熱を下げる
身体のデトックス 気の流れの調整など
+解毒作用のあるシソやニラを摂る。
↪︎これにより、肩から背中周りの筋肉が緩み,刺すような鋭い痛みや、重だるい痛みが軽減します。
またマッサージなどで押されると痛いという場合でも不快ではなくなります。
施術を続けていくと血色が良くなる、お腹の調子が良くなり,腸内環境が整い,内臓が引き上がり、自律神経が安定する効果もあります。
※瘀血の施術は副作用(だるくなる〜酷いと蕁麻疹が出るまで)が出やすいので、一人一人の回復力に合わせて、副作用が出ないように注意して施術しております。
そのため、効果が感じられるようになる時間に個人差が出ます。
予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。
当院ではあなたがどのタイプなのかを検査、判別して施術を行います。
それにより、他で症状が軽減しなかった、もしくは薬を服用しているけど、症状が変わらないという方を根本的に改善します。
もし、不調で悩まれていたら、まだこのようなところにフォーカスして施術をしていないために、痛みや不調が長引いている可能性があるので、是非一度ご来院いただき、ご自身が現在どんな状態なのかを今一度立ち返り、一緒に治していきましょう。


50肩でつらかった。
徐々に腕が動くようになり、生活に支障があまり出なくなりました。
体のメンテナンスをひと月に1、2回して健康を保ちたいです。
あや様 50代女性

先月から仕事中に右肩が痛くなり仕事がしずらくなり困っていました。
良くメンテナンスをしてもらっていますが肩の治療もしてもらい今は仕事に支障なく出来るようになりました。
今後もメンテナンスをお願い致します。
肩だけでなく関係する場所も診てもらえるのでおすすめです。
小田まゆみ様 60代女性
お電話ありがとうございます、
かがみ鍼灸治療院でございます。