胃の不調

こんなお悩みありませんか⁇

  • 食後に消化不良で気分が悪くなる
  • 食欲はあるのに食が進まない
  • お腹が空いているのにキリキリとした痛みがある
  • 脂ものを摂ると胸焼けがする
  • お腹が痛くて寝てても目が覚めることがある

胃の不調は病名のあるものから、日常的な病名はなく、症状のみのものなど幅広くあり、

例えば病名のあるものは、

  • 慢性胃炎
  • 消化不良
  • 逆流性食道炎
  • 神経性胃炎
  • 機能性ディスペプシア : 食後に胃のあたりの膨満症状・食事が流れていかないような症状や、 検査で明らかな異常がないにもかかわらず、慢性的なみぞおち辺りの痛みや胃もたれなどの上腹部症状を現す病気

があり、症状のみでも

  • 胃もたれ
  • 胸つかえ
  • 胃痛
  • 胸焼け
  • 膨満感
  • 食欲不振

などたくさんの症状があります。

病名のないほとんどの症状は発症から2.3日で緩解していくことが多いですが、

・昔から頻繁に発症する

・発症から緩解まで時間がかかる

・症状を繰り返している

という場合は注意が必要です。

症状があるとき胃はどんな状態になっている⁇

上記の症状がある場合、胃はどのような状態になっているかというと、症状によって変わります。例えば

・胃もたれ、膨満感、消化不良、食欲不振

↪︎胃の蠕動運動低下により起こる症状

・胸つかえ、胸焼け、胃痛

↪︎胃酸過多により起こる症状

・心窩部(みぞおち)痛、悪心、嘔吐、膨満感

↪︎胃粘膜異常により起こる症状

これらの症状により処方される薬も多種多様です。

これらの症状により処方される薬も多種多様です。

◾️胃酸過多では

制酸薬の
ヒスタミンH2受容体拮抗薬

H2ブロッカーガスター、アシノンなど


プロトンポンプ阻害薬(PPI)

タケプロン、タケキャブなど

◾️胃の蠕動運動の低下

消化管運動機能改善薬

ガスモチン、ナウゼリンなど

◾️胃粘膜異常では
胃粘膜保護薬や防御因子増強薬

ムコスタ、セルベックスなど

そもそも胃腸の不調が起こるのは⁇

胃は食べたものを胃酸で溶かし、ミキサーのように動かして消化します。腸はその消化されたものの中から栄養素を吸収して、余分なものは排出するはたらきがあります。

胃も腸も食べ物や消化されたものが入ってくると反射的に働くように出来ていて、それは自律神経の迷走神経の働きによるものです。
迷走神経は脳神経(副交感神経)なので、ストレスや不規則な生活などではたらきが鈍くなりやすくなり、胃の不調の多くはこの迷走神経のはたらきが鈍くなることで発症することがとても多いです。


西洋医学的には、先程書いたような薬を症状によって処方したり、

マッサージや整体では胃に関係する姿勢に関係する筋肉へのアプローチが行われているなど、あくまでも「胃の症状」に対してのアプローチをされているかと思います。そのため、

  • 以前よりかは症状が良くなったが、まだ痛みが残っている
  • あまり症状が変わらない
  • 筋肉をほぐすのを忘れてしまったり、施術を受けないでいると、症状がぶり返してしまう
  • 自分に合った装具や薬に出会えない

といった方も多いようです。

西洋医学では、上記のように胃の不調を分類して、それぞれの胃の不調に対しての対処法がありますが、

身体のタイプこどに原因・施術方法が異なる東洋医学的な見方では更に細分化して分類して一人ひとりの身体に合った施術を見つけることが出来ます。

つまり、自律神経である迷走神経のはたらきが乱れてしまう機序も身体のタイプにより変わってくるということになります。

それにより、先程のように胃の不調を繰り返している場合は、このような隠れたタイプ別の原因を鑑別し、施術することで解決の糸口が見つけることができるかもしれません。

どの身体のタイプでも胃の不調の症状が出ることもありますが、

今回はその中でも胃の不調の原因をつくりやすい身体のタイプを4つ、それぞれ

・どんな胃の症状を起こしやすいか

・そんなとき身体には他にどんな反応が出ているのか、

・それに対してどのような施術をしていくのか

をご紹介していきます。

①体温調節が苦手な腎虚タイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

「腎虚」とは五臓の一つである「腎」の力が弱くなることです。

「腎」の力が弱くなると、腹筋の張りがなくなり、内臓を支えられなくなります。

これを内臓下垂と言い、それにより胃や腸の位置が下がってしまいます(胃下垂)。内臓はあるべきところに位置するとその機能が働くようになっているので、下がった状態では機能不全になってしまいます。また、物理的に他の臓器や筋肉などなか潰されるようにもなるので、蠕動運動もしにくくなってしまいます。

②眼精疲労による脳下垂体お疲れタイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

目が疲労して視界が不安定になることで平衡感覚が崩れて、悪心や胃の不調になることも良くあります。

これは慢性的になりやすく、症状との因果関係が分かりづらいことも症状を悪化させる原因になります。

また、眼精疲労により頭の蝶形骨がゆがむことでホルモンバランスが崩れて回復しにくいのもこのタイプの特徴です。

③身体の糖化と糖代謝異常タイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

糖は摂取し過ぎると身体に蓄積して、筋肉を硬くする性質があります。胃も筋肉でできているので、硬くなると胃の動きが悪くなり不調の原因になります。

また、糖が多いと自律神経が乱れやすく、消化能力の低下や胃粘膜保護、胃液の分泌なども不安定になります。天候の変化や季節の変わり目などに胃の不調が起こりやすくなるのもこのタイプの特徴です。

④自律神経失調による対応力弱体化タイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

東洋医学では自律神経のはたらきは五臓のひとつである「脾(ひ)」にあるとされています。

そしてこの「脾」は消化器官全般のはたらきを意味しています。

「脾」のはたらきが鈍くなると、消化能力だけでなく、基礎代謝や環境への対応力が落ち、回復しにくくなるのが特徴です。

イメージしにくいところもあるかと思いますので、どのようなことが「脾」のはたらきを鈍くさせてしまっているのかなどの詳細を以下に載せていますので、このタイプの詳細はこちらをご覧ください。

どんな治療⁇

それぞれのタイプに合った経穴(ツボ)を使い、組み合わせることで、以下のような効能があり、腹診や主訴の反応を軽減していきます。

①体温調節が苦手な腎虚タイプ

腎機能の回復 内臓を引き上げる 機能が流れの調整 呼吸器系の回復など

+お腹を冷やさないようにする(冷たい飲食物を控えるなど)

↪︎内臓が引き上がることで胃の位置が戻り、消化能力や蠕動運動がしやすくなります。

それにより筋肉系にも影響し、内転筋や腹筋に力が入りやすくなります。

また,体温調節も徐々にできるようになるので,胃の症状はもちろん,食べたものをしっかり消化できるようになると、以前よりも寒がりではなくなった,という方もよく見られます。

※このタイプによる症状は回復するまでの期間は他のタイプと変わりませんが,症状の進行具合により,姿勢や寒がりの回復の速度が大きく変わってきます。

症状の出始めであれば,効果を実感するまでは時間がかかりませんが,お腹から下の冷えが強く,それらが慢性化している場合には効果を実感できるまでに時間がかかることが多いです。予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。

②眼精疲労による脳下垂体お疲れタイプ

目の回復 肝機能の回復(目の回復に関係)

 下垂体の機能回復 内臓を引き上げる

 +メグリズムなどで目を温める

蝶形骨の歪みが良くなることで,視界が安定して悪心や胃の不調を軽減します。

またホルモンバランスも整い、睡眠の質が良くなる、朝の目覚めが良くなることで回復がしやすくなります。

蝶形骨が整うと、同時に骨盤周りの筋肉が動きやすくなるため,歩幅が大きくなり歩きやすくなる(歩きやすくなることで胃の消化能力も上がります)などの効果も期待出来ます。

③身体の糖化と糖代謝異常タイプ

膵臓機能の回復(身体に溜まった糖の除去と糖代謝UP)

 腸内環境の回復 免疫機関の回復など

 +普段の生活の糖質コントロール

胃の筋肉の柔軟性が戻り、蠕動運動の低下や消化不良が軽減します。

また施術を続けていくと自律神経のはたらきも良くなるため、胃粘膜や胃液分泌の安定化や、腸内環境も変わるので、姿勢が良くなる、天候の変化による胃の不調が以前より楽かも、と実感されることが多いです。

④自律神経失調による対応力弱体化タイプ

脾の機能回復(それぞれの原因に準じて)

腸内環境の回復 目の疲労(脳下垂体)の回復

+生活リズムや食生活の見直し

自律神経に関与する「脾」は「肝」との相関関係があるため、「脾」の治療を中心に「肝」の調整も行っていきます。

それにより両者の機能回復が見込めるので、

胃の機能だけでなく、食べた物の代謝や運動機能などにも影響し、疲れにくくなるなどの効果も期待できます。

当院ではあなたがどのタイプなのかを検査、判別して施術を行います。

それにより、他で症状が軽減しなかった、もしくは薬を服用しているけど、症状が変わらないという方を根本的に改善します。

もし、不調で悩まれていたら、まだこのようなところにフォーカスして施術をしていないために、痛みや不調が長引いている可能性があるので、是非一度ご来院いただき、ご自身が現在どんな状態なのかを今一度立ち返り、一緒に治していきましょう。

お腹を中心に体調不良が続いており、前の治療院に続いてお世話になりました。

ただ闇雲に鍼治療をするのではなく、不調の根本の原因をしっかりと考えた上で治療してくださるので、原因不明の体調不良やゴルフ、サッカーなどのスポーツ時の体の至る所の様々な不調で、いつも大変頼らせていただいております。おかげさまで、今回の不調の胃の調子も改善傾向にあります!

鍼は全く痛みがなく、眠くなってしまうような感覚です。

新しい治療院は駅からのアクセスもよく、通いやすいです。

前の治療院からだと7-8年程度お世話になっておりますが、またよろしくお願いします!

かがみ鍼灸治療院