股関節の痛み

こんなお悩みありませんか?

  • 歩いたり、走ったりすると足の付け根(鼠径部)が痛い
  • 立ったり座ったりするときに痛い
  • 開脚や立ったまま足を開くと痛みが出る
  • 伸脚や片足に体重をかけると痛い
  • ボールを蹴る、投げるなどの体を捻るときに痛い

股関節は肩関節と同じ関節の形状をしていますが、肩関節との違いは可動域もありながら、身体を支える安定性も兼ね備えている点が構造上の違いといえます。

そのため、大腿骨を受ける骨盤側には肩関節よりも大きな関節唇と呼ばれる軟骨を覆うことで、その安定性を保っています。

しかし、体重のかかり方や股関節の動かし方などの原因で股関節の安定性を欠き、安定性を出すためにその代償として骨盤が前傾することで可動性が低下して、筋肉や関節に障害をきたし、股関節の関節の中に傷を付けたり、周りの筋肉が挟み込まれることで痛みが出るようになることもあります。

また後述しますが、骨盤が前傾する原因として内臓下垂などの身体の内側の問題から股関節の痛みになることもあります。

股関節の付け根である鼠径部(そけいぶ)は、腹斜筋と呼ばれる横の腹筋が股関節の前に出てきて靱帯になり、その下に腸腰筋や大腿神経や血管を通しています。

内臓下垂になると、腹斜筋や腹直筋が内臓を支えられなくなり、落ちた内臓を鼠径部で支えることになり、股関節に負担がかかり、痛みだけでなく場合によっては、神経症状や足のむくみの原因になったりすることもよくあります。

以下内臓下垂のイラストです。

更にもう一つ構造上の問題で股関節の痛みを引き起こす原因があります。

実は股関節は二足歩行をする上でとても不都合に出来ている関節なんです。

というのも、二足歩行ができるのは股関節の後ろ、つまりは臀部の筋肉が発達したために立ったり歩いたりができます。

しかし、人間の骨格は臀部の筋肉が発達したにも関わらず、未だに四足歩行の骨格のままなので、大腿骨頸部(高齢の方が骨折しやすい大腿骨の付け根の細い箇所)と、体重のかかる方向が同じになるので、潜在的に負担のかかりやすい箇所といえます。

と、長々と股関節が痛くなる原因を書いてしまいましたが,このように股関節は構造的にも、運動学的にも、身体の内側からも色々な原因がある、とても特殊で負担の大きな関節なので、様々な症状が出やすい関節ともいえるのです。

しかし、上記のような症状を引き起こす元の原因は実は同じなんです。

それは股関節周りの筋肉が硬くなることです。

例えば、

  • 股関節の筋肉の使い方が悪かったり、オーバーユースにより股関節周りの筋肉が硬くなることで痛くなる。
  • 内臓下垂により、腹筋や腹斜筋が硬くなると鼠径部が痛くなる。
  • 構造上の弱点(股関節形成不全など)があることで、動きの制限や動かし方のクセにより筋肉が硬直しやすいと股関節が痛くなる。

西洋医学的には、

患部の症状を抑えるために痛み止めや、筋肉の硬直を緩和するような薬を処方したり、

マッサージでは硬直した股関節周りの筋肉へのアプローチを行い、

整体では筋肉が硬直してしまう姿勢に関するアプローチを行われているなど、あくまでも「股関節」に対してのアプローチをされているかと思います。そのため、

  • 以前よりかは症状が良くなったが、まだ痛みが残っている
  • あまり症状が変わらない
  • 筋肉をほぐすのを忘れてしまったり、施術を受けないでいると、症状がぶり返してしまう
  • 自分に合った装具や薬に出会えない

といった方も多いようです。

※すでに股関節の軟骨が損傷している場合、傷ついた軟骨を施術により修復することはできませんが、原因である股関節を覆っている筋肉を緩めることで症状が緩和することは良くあります。

症状が緩和していくのかは施術をして症状の経過を診ながらの判断になりますので、ご了承いただきますようお願い致します。

西洋医学では、上記のようになぜ股関節周りの筋肉が硬直するのかを分類して、それぞれの股関節の痛みに対しての対処法がありますが、

身体のタイプこどに原因・施術方法が異なる東洋医学的な見方では、更に細分化して分類することにより、一人ひとりの身体の状態を鑑別し、身体に合った施術を見つけることが出来ます。

つまり、股関節の痛みを起こす、股関節周りの筋肉が硬直させる機序や原因も身体のタイプにより変わるということです。

それにより、先程のように股関節の痛みが長引いていたり、繰り返している場合は、このようなタイプ別の原因を鑑別し、施術することで解決の糸口が見つけることができるかもしれません。

どの身体のタイプでも股関節の症状が出ることもありますが、

今回はその中でも股関節の症状の原因をつくりやすい身体のタイプを4つ、それぞれ

・なぜ股関節周りの筋肉の硬直させ、股関節の痛みを引き起こすのか、

・そんなとき身体には他にどんな反応が出ているのか、

・それに対してどのような施術をしていくのか

をご紹介していきます。

①体温調節が苦手な腎虚タイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

︎ 「腎虚」とは五臓の一つである「腎」の力が弱くなることです。

「腎」の力が弱くなると、腹筋の張りがなくなり、内臓を支えられなくなります。

これを内臓下垂と言います。

内臓下垂になると先程のような神経症状や血管を圧迫してむくみなどの症状も出やすくなります。

また東洋医学では「腎」と「骨」とは関係があるので、腎が弱くなると骨も弱くなり、軟骨や骨盤、大腿骨自体にも影響するようになります。

②眼精疲労による脳下垂体お疲れタイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

パソコン作業などが多いと画面と目の距離が近くなることで、頭の位置が下がることも原因ですが、このタイプの一番の原因は、目の疲労により頭の中にある蝶形骨が歪み、それにより骨盤も歪んでしまうことです。

また,脳下垂体の反応は肩甲骨にある「曲垣(きょくえん)」というツボです。 

脳下垂体の疲労が起こるとこの曲垣自体が波紋のように大きくなることも,骨盤を歪ませる原因となります。

というのも,人の身体は肩甲骨と左右の骨盤(寛骨)により,手足が動き,体幹も動くとされていますが,曲垣が大きくなることで肩甲骨の動きが抑制され,それにより骨盤の動きも抑制されてしまうためです。

結果として,股関節周りの筋肉が使いにくくなり,筋肉が硬直することで,股関節痛になりやすくなってしまいます。

③扁桃腺弱体による免疫低下タイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

扁桃タイプは免疫機能が低下しています。

それにより、病巣感染(扁桃腺の免疫低下が原因となり、他の臓器や筋肉や関節などの組織に違った病気を起こすこと)が鼠径部に起こりやすくなります。この鼠径部は病巣感染の好発部位でもあり、炎症反応が出ることにより痛みや不調が長引くこともあります。

④血流の大敵、瘀血(おけつ)タイプ

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

このタイプは身体のあちこちで血流を堰き止めてしまいます。主に左腹部の血流が悪くなりやすく反応が出ますが、これは血管の走行で肝臓に繋がり、肝臓のうっ血により起こるためです。

それにより、鼠径部(足の付け根)も硬くなることで、骨盤内の血流を悪くなり、内臓下垂を引き起こしやすくなります。

このタイプの痛みは刺すような鋭い痛みや鈍痛、症状が慢性化しやすいなどの特徴があります。

どんな治療⁇

それぞれのタイプに合った経穴(ツボ)を使い、組み合わせることで、以下のような効能があり、腹診や主訴の反応を軽減していきます。

①体温調節が苦手な腎虚タイプ

腎機能の回復 内臓を引き上げる 機能が流れの調整 呼吸器系の回復など

+お腹を冷やさないようにする(冷たい飲食物を控えるなど)

↪︎内臓が引き上がることで、内転筋や腹筋に力が入りやすくなります。それにより姿勢が良くなり,股関節周りの筋肉の負担も軽減されます。

また,鼠径部の負担も減ることで足への血流も良くなり、足のむくみや神経症状があった場合にも症状が軽くなるなどの効果が期待できます。

※このタイプによる症状は回復するまでの期間は他のタイプと変わりませんが,症状の進行具合により,姿勢や寒がりの回復の速度が大きく変わってきます。症状の出始めであれば,効果を実感するまでは時間がかかりませんが,お腹から下の冷えが強く,それらが慢性化している場合には効果を実感できるまでに時間がかかることが多いです。予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。

②眼精疲労による脳下垂体お疲れタイプ

目の回復 肝機能の回復(目の回復に関係)

 下垂体の機能回復 内臓を引き上げる

 +メグリズムなどで目を温める

股関節周りの症状だけでなく、普段の肩凝りなども軽減するのとが期待出来ます。また、脳下垂体はホルモンを放出するところなので、睡眠の質が良くなる、朝の目覚めが良くなる、また骨盤周りの筋肉が動きやすくなるため,歩幅が大きくなり歩きやすくなる,などの効果も期待出来ます。

③扁桃腺弱体による免疫低下タイプ

免疫機関の回復、腸内環境の回復、頚椎1番の調整など

+冷たいものの飲食を控える

 鼻うがい など

免疫機能を整えることで、喉からのウイルスや細菌の身体への侵入を防ぎ、鼠径部に病巣感染を起こしにくくなります。

それにより、鼠径部の硬さや炎症反応が軽減され、免疫機能が向上することで、患部の組織の回復を後押しできるようになり、症状の緩和が早くなります。

④血流の大敵、瘀血タイプ

肝機能の回復 腸内環境の回復 頭の熱を下げる

身体のデトックス 気の流れの調整など

+解毒作用のあるシソやニラを摂る。

↪︎股関節周りの筋肉が緩み,刺すような鋭い痛みや、重だるい痛みが軽減します。

またマッサージなどで押されると痛いという場合でも不快ではなくなります。

施術を続けていくと血色が良くなる、お腹の調子が良くなり,腸内環境が整い,内臓が引き上がり、自律神経が安定する効果もあります。

※瘀血の施術は副作用(だるくなる〜酷いと蕁麻疹が出るまで)が出やすいので、一人一人の回復力に合わせて、副作用が出ないように注意して施術しております。

そのため、効果が感じられるようになる時間に個人差が出ます。

予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。

当院ではあなたがどのタイプなのかを検査、判別して施術を行います。

それにより、他で症状が軽減しなかった、もしくは薬を服用しているけど、症状が変わらないという方を根本的に改善します。

もし、不調で悩まれていたら、まだこのようなところにフォーカスして施術をしていないために、痛みや不調が長引いている可能性があるので、是非一度ご来院いただき、ご自身が現在どんな状態なのかを今一度立ち返り、一緒に治していきましょう。

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