こんなお悩みありませんか?
- 走るとアキレス腱が痛くなる
- ジャンプや階段で痛みが出る
- 歩いても痛みが出る
- 患部を押すと痛みがある
- 朝起床時の一歩目が痛い
そもそもアキレス腱周囲炎とは⁇
アキレス腱はふくらはぎの筋肉が移行してかかとに付着する腱のことです。見た目にも分かりやすく、とても太い強靭な腱であり、かかとの骨との摩擦も多いため、それを防ぐために緩衝材のような袋(滑液包)もあります。
普段はふくらはぎの筋肉も滑らかに動いて摩擦も最小限なのですが、何らかの原因でふくらはぎの筋肉が硬くなると、アキレス腱が引っ張られてしまい、アキレス腱自体に負担がかかったり、かかとの骨や滑液包との摩擦が大きくなることで痛みや腫れなどの症状が出ます。それぞれをアキレス腱炎、滑液包炎といい、これらの総称をアキレス腱周囲炎といいます。

原因はふくらはぎの筋肉の硬直により、アキレス腱が過度に引っ張られてアキレス腱自体、アキレス腱と滑液包などの周りの組織との摩擦なのですが、それを引き起こす原因は様々で、
- 姿勢
- スポーツでのフォーム
- オーバーユース
- 靴の影響
などがあります。
病院では画像検査などを行うこともありますが、筋肉や滑液包などの軟部組織の病変のため、出血や水が溜まっているなどは分かりますが、それにより対策が分かるというところまでに行きつくことは少ないようです。
また、ふくらはぎの筋肉の硬直は足裏からの原因を大きく受けます。
そのため、最初は足裏に痛みがあったが、徐々にアキレス腱やふくらはぎにも痛みが出るようになった、というケースが多く診られます。
こういったケースでは足底筋膜炎からアキレス腱周囲炎を併発していることも考えられます。
稀なケースではありますが、以前勤めていたところでアキレス腱辺りに痛みがあるとのことで来院された方がいましたが、実は軽い痛風発作だったということがありました。
西洋医学的には、
痛み止めや、筋肉の硬直を緩和するような薬を処方したり、場合によってはインソールを作ったり、
マッサージでは硬直したふくらはぎから足裏周りの筋肉へのアプローチを行い、
整体では筋肉が硬直してしまう姿勢に関するアプローチを行われているなど、あくまでも「アキレス腱周囲炎」に対してのアプローチをされているかと思います。そのため、
- 以前よりかは症状が良くなったが、まだ痛みが残っている
- あまり症状が変わらない
- 筋肉をほぐすのを忘れてしまったり、施術を受けないでいると、症状がぶり返してしまう
- 自分に合った装具や薬に出会えない
といった方も多いようです。
西洋医学では、上記のようにアキレス腱周囲炎の原因を分類して、それぞれに対しての対処法がありますが、
身体のタイプこどに原因・施術方法が異なる東洋医学的な見方では、更に細分化して分類することにより、一人ひとりの身体の状態を鑑別し、身体に合った施術を見つけることが出来ます。
つまり、アキレス腱周囲炎を起こす、ふくらはぎから足裏周りの筋肉が硬直する機序も、原因も身体のタイプにより変わるということです。
それにより、アキレス腱周囲炎の症状が長引いていたり、繰り返している場合は、このようなタイプ別の原因を鑑別し、施術することで解決の糸口が見つけることができるかもしれません。
どの身体のタイプでもアキレス腱周囲炎の症状が出ることもありますが、
今回はその中でもアキレス腱周囲炎の原因をつくりやすい身体のタイプを2つ、ふくらはぎの筋肉の硬直以外の原因を作り出すタイプを1つそれぞれ
・なぜふくらはぎから足裏周りの筋肉の硬直させてアキレス腱周囲炎を引き起こすのか、
・そんなとき身体には他にどんな反応が出ているのか、
・それに対してどのような施術をしていくのか
をご紹介していきます。
①身体の糖化と糖代謝異常タイプ
腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

糖は摂取し過ぎると身体に蓄積して、筋肉を硬くする性質があります。それによりふくらはぎの筋肉も硬くなりやすくなります。
また、糖が多いと自律神経が乱れやすく、天候の変化や季節の変わり目などに痛みが強くなる、疲労が取りづらい、身体のあちこちがつりやすくなる、などが起こりやすくなるのもこのタイプの特徴です。

②血流の大敵、瘀血(おけつ)タイプ
腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

このタイプは身体のあちこちで血流を堰き止めてしまいます。主に左腹部の血流が悪くなりやすく反応が出ますが、これは血管の走行で肝臓に繋がり、肝臓のうっ血により起こるためです。
それにより鼠径部(足の付け根)が硬くなることで、骨盤内の血流を悪くなり、ふくらはぎを含めた下肢の筋肉か硬直して、アキレス腱周囲炎を起こしやすくなります。
またこのタイプの痛みは刺すような鋭い痛みや鈍痛、症状が慢性化しやすいなどの特徴があります。

ふくらはぎの筋肉の硬直以外の原因を作り出すタイプ
扁桃腺弱体による免疫低下タイプ
腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

扁桃タイプは免疫機能が低下しています。
それにより、病巣感染(扁桃腺の免疫低下が原因となり、他の臓器や筋肉や関節などの組織に違った病気を起こすこと)がふくらはぎやアキレス腱周囲の関節に起こりやすくなり、炎症反応が出ることにより痛みや不調が長引くこともあります。

どんな治療?
それぞれのタイプに合った経穴(ツボ)を使い、組み合わせることで、以下のような効能があり、腹診や主訴の反応を軽減していきます。
①身体の糖化と糖代謝異常タイプ
膵臓機能の回復(身体に溜まった糖の除去と糖代謝UP)
腸内環境の回復 免疫機関の回復など
+普段の生活の糖質コントロール
糖代謝が回復することにより、下肢の筋肉の疲労が溜まりにくくなり、ふくらはぎの筋肉が緩むため、患部の痛みも軽減します。
それによりストレッチの効果が高くなり、より柔軟性のある筋肉にすることもできます。
また施術を続けていくと天候の変化による体調不良(頭痛などが)あった場合にも、以前より楽かも、と実感されることも多いです。
②血流の大敵、瘀血タイプ
肝機能の回復 腸内環境の回復 頭の熱を下げる
身体のデトックス 気の流れの調整など
+解毒作用のあるシソやニラを摂る。
↪︎これにより、ふくらはぎの筋肉が緩み,刺すような鋭い痛みや、重だるい痛みが軽減します。
またマッサージなどで押されると痛いという場合でも不快ではなくなり、セルフケアを行いやすくなります。
施術を続けていくと血色が良くなる、お腹の調子が良くなり,腸内環境が整い,自律神経が安定する効果もあります。
※瘀血の施術は副作用(だるくなる〜酷いと蕁麻疹が出るまで)が出やすいので、一人一人の回復力に合わせて、副作用が出ないように注意して施術しております。
そのため、効果が感じられるようになる時間に個人差が出ます。
予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。
③扁桃腺弱体による免疫低下タイプ
免疫機関の回復 腸内環境の回復(腸は大事な免疫機関)
呼吸器系の回復 気の流れの調整など
+お腹を冷やさない、できたら鼻うがい
これにより、扁桃腺や呼吸器系の働きが良くなるため、病巣感染の症状が緩和されるだけでなく、呼吸が深くなり、肩甲骨周りの深いところにある筋肉を緩めせることが出来ます。
また、姿勢が前のめりになっている場合、ふくらはぎへの負担が大きくなりますが、呼吸が深くなると胸筋な背中の筋肉が緩み、重心がやや後ろになるため、ふくらはぎへの負担も少なくなる効果も期待出来ます。
当院ではあなたがどのタイプなのかを検査、判別して施術を行います。
それにより、他で症状が軽減しなかった、もしくは薬を服用しているけど、症状が変わらないという方を根本的に改善します。
もし、不調で悩まれていたら、まだこのようなところにフォーカスして施術をしていないために、痛みや不調が長引いている可能性があるので、是非一度ご来院いただき、ご自身が現在どんな状態なのかを今一度立ち返り、一緒に治していきましょう。
お電話ありがとうございます、
かがみ鍼灸治療院でございます。