寝違え

誰もが一度は経験をしたことはある寝違え。

上記のように急性の症状のときは痛みが酷く、動かすことも辛いですが、ほとんどの場合は、2.3日で症状は落ち着くことが多いです。

しかし、

というように、なかなか治らない、症状を繰り返しているという方も多いのも寝違えの特徴でもあります。

寝違えを起こす過程はギックリ腰ととても似ています。

これは本当の原因のページにも記載しているように、交通事故や骨折をするくらいの外からの強い力による場合や、器質的な疾患により発症した症状以外の原因は、些細なことの積み重ねによる、首や肩周りの筋肉の硬直によるものがほとんどです。そのため、

「なんでこんなことで痛くなるの⁉︎」

というくらいちょっとした動きや些細なことで起きてしまいます。

ですが、その些細な動きにより発症したのではなく、

もうワンアクション加えれば、寝違えになるという状態で、最後に些細な動きをしたことがきっかけで発症した、と考える方が自然ですよね。

つまり、水面下で既に首や肩周りの筋肉が硬直する原因を積み重ねていて、何かの拍子に痛みや不調が表面化する、ということになります。

イラストでは

・睡眠不足

・仕事の疲労

が首や肩周りの筋肉を硬直させる原因となり、それが水面下で溜まり、最後に寝ている間に首や肩周りの筋肉が硬くなり、起床時に寝違いになっています。

ただ、イラストのような睡眠不足や仕事の疲労だけが原因、ということはなくはないのですが、極めて稀な症例です。

実はここに隠れた原因があります。

それはどんな原因を積み重ねると寝違いとなるかが身体のタイプごとに違うのです。

西洋医学的には、

痛み止めや、筋肉の硬直を緩和するような薬を処方したり、

マッサージでは硬直した首や肩周りの筋肉へのアプローチを行い、

整体では筋肉が硬直してしまう姿勢に関するアプローチを行われているなど、あくまでも「寝違い」に対してのアプローチをされているかと思います。そのため、

といった方も多いようです。

西洋医学では、上記のように寝違いの原因をそれぞれに分類して、それぞれの寝違え対しての対処法がありますが、

身体のタイプこどに原因・施術方法が異なる東洋医学的な見方では、更に細分化して分類することにより、一人ひとりの身体の状態を鑑別し、身体に合った施術を見つけることが出来ます。

つまり、寝違いを起こす、首や肩周りの筋肉が硬直する機序も、原因も身体のタイプにより変わるということです。

それにより、先程のように寝違いを繰り返してしまっている、症状が取りきれない、日常的に首が痛くなってしまった場合は、このようなタイプ別の原因を鑑別し、施術することで解決の糸口が見つけることができるかもしれません。

どの身体のタイプでも寝違いの症状が出ることもありますが、

今回はその中でも寝違いの原因をつくりやすい身体のタイプを4つ、それぞれ

・なぜ首や肩周りの筋肉の硬直させて頭痛を引き起こすのか、

・そんなとき身体には他にどんな反応が出ているのか、

・それに対してどのような施術をしていくのか

をご紹介していきます。

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

このタイプは頭のてっぺんから右の首肩に反応が出やすく，それにより首や肩回りの筋肉への負担が大きくなります。

また，このタイプは症状が慢性化しやすく、首や肩回りだけでなく，左腹部から骨盤周りの筋肉にも影響することで，座っているときにも姿勢を保持しにくくなり、首への負担がさらに大きくなることもこのタイプの特徴です。

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

糖は摂取し過ぎると身体に蓄積して、筋肉を硬くする性質があります。それにより首や肩周りの筋肉も硬くなり、特に左側の首から背中にかけての痛みの原因になります。

また、糖が多いと自律神経が乱れやすく、天候の変化や季節の変わり目などに痛みが強くなる、患部を押すとくすぐったい、手にシビレが出やすい、あしがつりやすいなどが起こりやすくなるのもこのタイプの特徴です。

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

↪︎「腎虚」とは五臓の一つである「腎」の力が弱くなることです。

「腎」の力が弱くなると、筋肉の張り、特に腹筋が使いにくくなり、内臓を支えられなくなります。

これを内臓下垂と言い、支え切れなくなった内臓は足の付け根であるソケイ部に負担がかかると同時に、肩甲骨が落ちて巻き肩になり、頭の位置も落ちることで首や方周りの筋肉に大きな負担をかけてしまいます。

また，内臓は引き上げられた正しい位置で機能する習性があるので、下垂することにより機能も正常に保てなくなり、消化器官では消化不良、血管系では循環不全、神経系では絞扼（神経を締め付ける）などが起こるようになり様々な不調や痛みの原因にもなります。

腹診を行うと以下のような箇所に反応が出ることが多いです。

パソコン作業などが多いと画面と目の距離が近くなり、頭の位置が下がることで首の前の筋肉を硬直させることが原因です。

また，脳下垂体の反応は肩甲骨にある「曲垣（きょくえん）」というツボです。

脳下垂体の疲労が起こるとこの曲垣自体が波紋のように大きくなることも，首や肩周りの筋肉を硬直させる原因となります。

それぞれのタイプに合った経穴（ツボ）を使い、組み合わせることで、以下のような効能があり、腹診や主訴の反応を軽減していきます。

肝機能の回復　腸内環境の回復　頭の熱を下げる

身体のデトックス　気の流れの調整など

＋解毒作用のあるシソやニラを摂る。

少しずつ首を動かせるようになります。まずは動かせるようになることが目標です。

動きが出るようになってから、その後に痛みが引いていきます。

また、施術を続けていくと血色が良くなる、お腹の調子が良くなるなどの効果が出ることも良くあります。

※瘀血の施術は副作用(だるくなる〜酷いと蕁麻疹が出るまで)が出やすいので、一人一人の回復力に合わせて、副作用が出ないように注意して施術しております。

そのため、効果が感じられるようになる時間に個人差が出ます。

予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。

膵臓機能の回復（身体に溜まった糖の除去と糖代謝UP）

　腸内環境の回復　免疫機関の回復など

　＋普段の生活の糖質コントロール

まず患部のくすぐったさがなくなり、首を動かせるようになります。

動かせるようになってからは症状の緩和は早く、痛みも引いていきます。

また施術を続けていくと天候の変化による体調不良などがあった場合にも、以前より楽かも、と実感されることが多いです。

腎機能の回復　内臓を引き上げる　機能が流れの調整　呼吸器系の回復など

＋お腹を冷やさないようにする（冷たい飲食物を控えるなど）

最初のうちは姿勢を意識しながらの生活になりますが、施術を続けていくと徐々に姿勢を保持するのが楽になっていくと同時に、普段の首や肩の痛みも引いていきます。

※このタイプはギックリ腰の症状は回復するまでの期間は他のタイプと変わりませんが，症状の進行具合により，姿勢や寒がりの回復の速度が大きく変わってきます。

症状の出始めであれば，効果を実感するまでは時間がかかりませんが，ホットフラッシュやお腹から下の冷えが強く，それらが慢性化している場合には効果を実感できるまでに時間がかかることが多いです。予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。

目の回復　肝機能の回復（目の回復に関係）

　下垂体の機能回復　内臓を引き上げる

　＋メグリズムなどで目を温める

首や肩の症状だけでなく、普段の腰の疲れなども軽減します。また、脳下垂体はホルモンを放出するところなので、睡眠の質が良くなる、朝の目覚めが良くなる、また骨盤周りの筋肉が動きやすくなるため，歩幅が大きくなり歩きやすくなる，などの効果も期待出来ます。

当院ではあなたがどのタイプなのかを検査、判別して施術を行います。

それにより、他で症状が軽減しなかった、もしくは薬を服用しているけど、症状が変わらないという方を根本的に改善します。

もし、不調で悩まれていたら、まだこのようなところにフォーカスして施術をしていないために、痛みや不調が長引いている可能性があるので、是非一度ご来院いただき、ご自身が現在どんな状態なのかを今一度立ち返り、一緒に治していきましょう。